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最新ネーミング事情 Vol.137 動画配信・共有サイトのネーミング

9月日本公開予定のディズニー映画「ムーラン」について、劇場公開を取りやめ、配信に切り替えることが発表されました。

理由は明言されていませんが、いずれにせよコロナ禍で新作が軒並み延期されている中、「劇場公開」ではなく「配信」という選択肢を取るケースが増加すると思われます。 今回は、ますます注目度が高まる、動画配信・共有サイトのネーミングについて取り上げました。

YouTube
YOU(あなた)+TUBE(ブラウン管、転じて“テレビ”の俗称)から。ロゴマークもブラウン管の意匠を取り入れていると言われています。
ブラウン管テレビがほぼ生産されてない今となっては、「TUBE」というワードから本来の意味ではなく「動画サイト」をイメージする人も多いかもしれません。

niconico(ニコニコ動画)
サービス開始前の企画会議で「かっこいいサービス名ではなく、肩のチカラが抜けた名称がいい。たとえばニコニコ動画とか」という参加者の発言から、そのまま正式名称になったそうです。
現在は、「ニコニコ動画」だけでなく、ライブ配信、静止画配信など、サービスの総称として「niconico」ブランドが使われています。

Netflix
Netflixの「FLIX」は、映画(もしくは映画館)を意味する「FLICK(S)」をもじったものと言われています。
もともとは動画配信ではなく、オンラインDVDレンタル業からスタートした企業です。そのため、他社と比べ「映画」要素を強く押し出しているのかもしれません。

Hulu
中国語でひょうたんを意味する「互录(húlu)」と、双方向に記録することを意味する「互录(hùlù)」から。ひょうたんを、映像を保存する器と見立てて表現しているようです。
ちなみに、中国語が由来ではありますが、運営会社はアメリカが拠点です。

Amazon Prime Video
Disney+

どちらも、既存ブランドに一般的なワードを追加した表現です。 Googleも、15年ほど前に「Google Video」というサービスを展開していました。YouTube買収後、やがて同サービスも終了しましたが、GAFAいう用語が生まれるほどGoogleの影響力が強い現在だったら、Google Videoブランドのほうが残っていたかもしれませんね。

TikTok
中国発の動画サイトで、時計のチクタク音を表す英語「Tick-Tock」をもじったものと言われています。
政治的な事情もあり、中国本土版は「ビブラート」を意味する「抖音(Dǒuyīn)」という名称で、国際版のTikTokとは切り離して展開されています。 TikTokのロゴが、アルファベット小文字の「d」に見えるのは、「抖音」から由来しているようです。