夏の第100回全国高等学校野球選手権記念大会は、大阪桐蔭高校の優勝で幕を閉じました。ふだん、何気なく聞いたり、使っている野球用語が、実は和製英語だったりします。いくつかの野球用語を見ていきましょう。
■ナイター
高校野球でも熱中症対策としてナイター化が言われていますが、このナイターは、和製英語という意見が一般的です。英語では、NIGHT GAME(ナイトゲーム)が、一般的です。
日本で初のナイターは、1948年8月に開催された横浜ゲーリック球場の、巨人対中日戦です。
■デッドボール
ピッチャーが投げたボールが、直接バッターに当たることを、日本ではデッドボール(死球)といいます。英語では、HIT BY PITCH. 球審は、試合を一時中断し、バッターは一塁への進塁権が与えられます。
故意に頭を狙う投球は、ビーンボールと呼ばれ、ピッチャーは退場させられるケースもあります。頭に当たった投球により、メジャーリーグでは過去に死亡事故も起きています。
■フォアボール
ボールの判定が四つになると、バッターに、一塁への進塁権が与えられます。日本語では、四球ですが このフォアボールも和製英語です。英語では、WALK または BASE ON BALLS となります。
日本に野球が紹介されてから、100年以上の年月がたっているため、その用語も独自に進化しているようですね。
■ゴロ
英語では、GROUND BALL. このグラウンダーがなまってゴロになったという説もありますが、どうも関係がないようです。ボールがゴロゴロと転がっていく様子から、名付けられたようです。
「ゴジラ」の愛称で親しまれた松井秀喜選手も、渡米当初は慣れない球にてこずり、GROUND BALL KING(ゴロキング)と辛辣な評価をされた時期がありました。
■フルベース
3つのベースがすべて走者で埋まった状態を日本ではフルベース(満塁)と呼んでいます。日本人にはわかりやすい用語にはなっていますが、このフルベースも和製英語で、英語では、BASES LOADED.といいます。