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最新ネーミング事情Vol.50 海外でも通じる日本語(クール・ジャパン編)

最近、円安による外国人観光客の増加が話題となっています。昔ながらの伝統文化だけでなく、近年では「クール・ジャパン」と呼ばれる日本のポップカルチャーが海外で高く評価されているようです。
SUSHI(寿司)、SAMURAI(侍)、KARAOKE(カラオケ)など、海外でも通じる日本語があることは有名ですが、今回はクール・ジャパンだからこそ通じる日本語をご紹介します。

・KAWAII
日本語の「かわいい」とは少し違う使われ方をしていて、対象は「日本的なかわいさ(ハローキティ、ロリータファッションなど)」に限定されるようです。日本での一般的な「かわいい」は英語にするとCUTE、PRETTY、SWEETなどがあります。

・ANIME
日本での「アニメ」は「アニメーション」の略ですが、海外では「ANIMATION」と「ANIME」は区別されています。日本のアニメっぽい絵柄のもののみ「ANIME」と呼ばれています。

・COSPLAY
語源の「コスチューム・プレイ」は、実は演劇用語で、時代劇などの現代と違う衣装をまとって行う劇のことです。漫画やアニメのキャラクターの格好をして楽しむという意味での「コスプレ」は日本だけの造語で、海外でも後者の意味ではそのまま「COSPLAY」が使われます。

・POKÉMON
日本だけでなく、世界中で人気の「ポケットモンスター」、縮めて「ポケモン」ですが、海外で「POCKET MONSTER」は卑猥な意味で伝わってしまうそうです。このようなスラングや先行商標の事情などもあり、海外では「POKÉMON」のみで使用されている国が多いようです。

上記はほんの一例で、海外でも通じる日本語はたくさんあります。それほど、日本の文化が海外で人気なのです。
近年は海外展開する企業も増え、英語などの外国語がもてはやされがちですが、意外と注目すべきなのは、私達が使っている日本語なのかもしれません。