News Letter

VOL.131 拡大するLCC市場と運営企業社名

低価格を武器に成長を続けるLCC各社が増えています。
ヨーロッパでは他国の優秀な病院を選んで日帰り通院をしたり、 パリやイタリアの新しいレストランを土曜日ごとに訪れるなど、 ライフスタイルをも変化させる勢いだそうです。
日本でも各地のローカル空港が地域の活性化を図るために、LCCの就航を働きかけています。

●PEACH AVIATION/ピーチアビエーション
全日空系列のピーチは、直訳すると「桃航空」。機体やCAのユニフォームもピーチカラーで統一されています。ネーミングのイメージとしてはひたすら「カジュアルさ」をアピールしているように思います。最近では国内だけではなく、アジア各地へも路線を拡大しています。
現在、日本発の15路線を就航させ、ますます拡大の傾向を見せています(2014.2.3)

●SKY MARK/スカイマーク
スカイマークエアラインズから、略称として定着していた「スカイマーク」に社名を変更。 空の旅をイメージでき、短くなったことでより覚えやすくなりました。(英訳名はSkymark Airlines Inc.) 北は旭川から石垣まで、就航先は16都市になります(2014.3.7現在) 2014年5月から投入される予定の新型機エアバスA330型機の導入に合わせ、期間限定でミニスカートの客室乗務員の制服を採用するなど話題になっています。

●JETSTAR/ジェットスター
日本国内とアジア、オセアニアを中心に30都市以上を結んで運航しています。ネット予約の他に、コンビニの端末でも予約ができるように利便性を高めています。ネーミングのイメージは、わかりやすく、スタンダードなイメージをもたらします。

●VANILLA AIR/バニラエア
成田を中心に、札幌、沖縄、台北、ソウルに就航しています(2014.3.7現在)
エアアジア・ジャパン株式会社から、2013年10月に商号をバニラ・エア株式会社に変更。
バニラエアのネーミングも、女性を意識しているように感じられ、スイーツに使われるバニラから、親しみやすさを訴求することを目的としているように思われます。
また、バニラの味わいは多くの人に親しまれていることや、香りは人々をリラックスさせることなどから、世界中の人々に楽しい旅をしてほしいという願いが込められているそうです。

大都市以外の空港でもLCCを誘致して観光客の増加を目指しており、今後も路線の拡大や価格競争などが見込まれます。新しい航空会社の設立なども考えられますが、海外の都市への就航も予想されるため、世界共通で使えるネーミングが必要になりそうです。