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最新ネーミング事情 Vol.59 東と西で違う呼び名

今年の冬は各地でかなりの雪が降り、数十年ぶりの積雪量と騒がれました。
慌ててホームセンターに行き、雪かき用の道具をそろえた人も多かったようです。そのニュースを観ていてふと気になったのが、「ショベル(シャベル)」と「スコップ」の違いです。

関東方面では雪かき用の大きなものをスコップと呼ぶことが多く、関西の方でスコップというと砂遊びや園芸用で使われる小さいものをイメージすることが多いようです。
本来はいろいろな定義があるようですが、寛文元年(1661年)創業、日本で初めてショベル、スコップの国産化に成功したとされる「浅香工業株式会社」のHPを拝見すると、「ショベルは主に掘る用途に使い、スコップはすくう用途に使う」というのが違いだそうです。

同じように、地域によって呼び方や使われ方が違うものの例をあげてみました。知らずに使っていたものもあるのではないでしょうか?

西
スコップ(大きいサイズ)スコップ(小さいサイズ)
ショベル(小さいサイズ)ショベル(大きいサイズ)
汁粉ぜんざい
揚げ玉天かす
肉まん豚まん
今川焼回転焼
きつね(油揚げ入りうどん,そば)きつね(油揚げ入りうどん)
たぬき(天かす入りうどん,そば)
ハイカラ(天かす入りうどん,そば)
たぬき(油揚げ入りそば、葛餡をかけたうどん[京都])
ものもらいめばちこ
ワイシャツカッターシャツ
画鋲押しピン
おでん関東煮、関東炊き
しらたき糸こんにゃく

※一部の地域では名称が異なったり、両方使用されていることもあります。