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最新ネーミング事情Vol.29 「例え」を使うネーミング

「今までに誰も食べたことのない・使ったことのない」まったく新しい商品の特長を言葉で表現するのは簡単ではありません。
そこで近年見られるのが、本来とは違うカテゴリーの商品に用いられるワードを使った「例え」のネーミングです。

・エスプレッソティー(キリンビバレッジ)

本来はコーヒー用語である「エスプレッソ」を用いることで、濃厚な味わいを表現しています。さらにこれまでコーヒー派だった人を紅茶へも取り込むことに成功しているようです。

・生ラムネ(森永製菓)

生チョコ、生キャラメルといった、他カテゴリーのお菓子のワードを用いることで、滑らかな食感を表現しています。ちなみに、「生チョコ」は「“生”クリームを混ぜ込んだ“チョコ”」であるという説が有力です。

・フィットチーネグミ(ブルボン)

これまでフレーバー方面でのネーミングが多かったグミに「食感」という切り口で勝負した商品です。「プニプニ」といったニュアンスでしか、食感は表現できないと思われがちですが、こちらはパスタに使われる用語を使うことで、新鮮な印象を与えています。

全く違う商品の言葉を用いることは、特に商品企画・開発に関わられている方には勇気の要るものです。しかし新しい商品を創造する上では、ネーミングにおいても、時に柔軟かつ大胆な発想が必要となります。