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最新ネーミング事情Vol.19 ショルダーフレーズでネーミングを補足する

ショルダーフレーズとは、ネーミングに併記する(ネーミングの“肩”に記載する)ことで、その商品内容を補足する、キャッチフレーズの一種です。
特に、Vol.15でご紹介したような、固有名詞的なネーミングでは、ショルダーフレーズを用いることで、「ネーミングだけでは商品内容が分かりにくい」というデメリットを補うことが出来ます。

●ショルダーフレーズの事例

・Cheeza(チーザ)/江崎グリコ<菓子>
「まるでチーズをカリカリに焼いたような」
短くて覚えやすいネーミングに、ショルダーフレーズで「おいしさ感」をプラスしています。

・エリエールシャワートイレットティシュー/大王製紙<トイレットペーパー>
「ぐんぐん吸水!ふき感スッキリ!」
“シャワートイレのために作られた”ことをアピールしたネーミングに加えて、ショルダーフレーズで、“メリット”を付け加えています。

・Gute Nacht(グーテナハト)/クナイプジャパン<バスソルト>
「やすまる香りで夜へといざなう」
Gute Nachtは、ドイツ語で“おやすみなさい”という意味です。クナイプの“ドイツ発祥”というブランドイメージを守りつつ、ショルダーフレーズによって、ドイツ語に馴染みがない人にも商品特長が伝わります。

・GOD EATER(ゴッドイーター)/バンダイナムコゲームス<ゲームソフト>
「チーム連繋型ハイスピードハンティングアクション」
タイトルだけでは分かりにくい、“ゲーム内容”を説明したフレーズです。“ハンティング”という、近年流行のゲームでよく使われる言葉が、消費者を上手く引きつけています。

・ポカリスエット/大塚製薬<飲料>
「イオンサプライ」
ポカリスエットは、30年続いている長寿ブランドですが、ショルダーフレーズは数年ごとに変更されています(「アイソトニックドリンク」、「リフレッシュメントウォーター」など)。時代の流れに合わせてショルダーフレーズを変えるのも、ブランド戦略の一つです。

NNRでは、ネーミング開発だけでなく、ネーミングを補足するようなショルダーフレーズなど、ネーミング戦略をトータルにご提案することが可能です。