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VOL.20 (1999.05)
ネーミングの2000年問題?


2000・2000年・21世紀等の商標登録は可能か?

■ 数字は商標登録できるのか?

コンピュータが誤作動する恐れがある「2000年問題」が今話題になっています。 ネーミングでも2000年問題に対応したパソコンやソフトの保険「2000年対応ローン」などがあります。このように今後21や2000年をネーミングとして使用した商品やサービスが多く出てくると予想 されます。  この2000、21などの数字だけのネーミングは「極めて簡単でかつありふれた標章(記号、数字)のみからなる商標」であり、マークとして他社商品を区別できない、独占権を与えるのは妥当でない等の理由で商標登録できないのが原則です。(特許庁編:審査基準) しかし、21や2000に別の(商標登録性のある)ワードを付加することにより商標登録できる可能性もあります。

例1:商標登録できているネーミング

●2001club  ニセンイチクラブ(ダンエンタープライズ:飲料) ●21世紀へ乾杯(麒麟麦酒:飲料) ●21世紀クラブ(三洋電機:電熱用品)

例2:「年」を結合させて商標登録できているケース
●21世紀(大善酒造:日本酒) ●2000年ドリンク(あがつま農業協同組合:飲料) ●2001年(ニッカウヰスキー:酒類) 上記のように商標登録できているケースもあります。

■ 2000年関連商品を企画したら

2000年関連のネーミングを使用する場合、商標権の取得を目指すのか、もしくはマークとして機能しない2000、21等の数字のみ単独で使用するのかを判断する必要があります。

A.商標取得を考える場合
2000、21などにオリジナリティのある言葉を結合させる必要があります。 (例) ●2000年の夢 ●二千年祭 ●千年紀 ●アニバーサリー2000 ●祝2000年の旅など

B.商標取得を考えない場合
2000、21のような数字だけの組合せや、普通名詞との組合せなどは特許庁の審査実務上、原則として商標登録はできません。誰でも使用はできますが、商標権をとって他社の使用を禁止することは困難です。 ただし数字に図形やマークなどを加えた場合、図形商標となる可能性があります。開発された段階で一度商標調査をされることをおすすめします。

(例)商標登録できないと考えられるネーミング

●2001 ●2000年仕込み (ビール、日本酒について) ●2000年テレビ (電気通信機会器具について) ●ワイン2000  (ワインについて)

※過去の審査例は一つの基準にすぎません。商標登録のための審査は、画一的なものではありませんので、その旨、ご了承ください。

■ ネーミングアレンジサポート

2000、2000年、21などを使用したネーミングを商標調査された結果、商標登録不可能となった場合、データを基にネーミングをアレンジします。
●ネーミングアレンジ開発料金表 ネーミングアレンジ開発 ネーミング30案 25万円(同一語検索含む) ※ご請求時には5%の消費税を加算させていただきます。

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