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VOL.38
(2002.01)
キャッチフレーズやスローガンの商標権取得と
ネイティブチェック?
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■キャッチフレーズやスローガンの商標権取得例
商品やサービスの宣伝に使用されるキャッチフレーズやスローガンは原則として商標登録できないことになっています。 キャッチフレーズやスローガンは基本的には商品やサービスを識別する際の目印にはならないと考えられるからです。
しかし現実的には、下記にあるようにキャッチフレーズやスローガンが商標出願・登録されている例があります。 キャッチフレーズやスローガンであっても、独創的な発想に基づく特異な表現で構成されているものであれば、商標登録できる可能性があります。
・ Feel the beat ・・・日産の登録商標
・ Sound. vision. soul ・・・・・・パイオニアが商標出願中
・ The Power of Dreams ・・・・・本田技研が商標出願中
・ Inspire The Next ・・・・・日立製作所が商標出願中
・ The Lifestyle Company ・・・・・カネボウが商標出願中
■キャッチフレーズやスローガンの権利保護
上記のように最近ではキャッチフレーズやスローガンなどについても商標権を取得されるケースが増えています。 商品やサービスを補うキャッチフレーズの場合ネーミングと同じで、その商品・サービス内容によって商標分類が確定できます。
企業のスローガンなどのように幅広い使用が考えられているものは、企業が提供する商品やサービスの全ての分類で商標権取得を図られているケースが多いようです。
例えば日立製作所の "Inspire The Next" では1類、2類、6類〜12類など、その他複数分類で商標出願されています。
このようにキャッチフレーズやスローガンの使用範囲を明確にし商標権取得を考えられることが必要と思われます。
■ キャッチフレーズやスローガンのネイティブチェック
日本では多くの企業がキャッチフレーズやスローガンに英語を使用しています。 例えば "Drive Your
Dreams." (トヨタ)、 "Feel the beat" (日産)などなど。 しかしその中にはネイティブスピーカーであるアメリカ人などから見ると、ちょっと首をかしげざるを得ない表現も少々あるようです。
日本人が見るとカッコ良いと思われるコピーでも海外では通用しない場合もあります。 インターネットなどで簡単に国境を越えられる環境を考えた場合、今後はネイティブスピーカーによる言語チェックが必要と考えられます。
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