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VOL.64 (2005.4)
ご当地ブランドの保護・育成について
前回のニューズレターでもご紹介しましたが、「関サバ」や「三輪素麺」などのように、【地域名+商品名】を組合せた(地名入り文字商標)が、商標の保護対象となりそうです。
商標法改正案が今国会に提出され、早ければ2006年に施行させる予定です。(日経新聞2005年2月23日の記事から)全国的に知名度があるものだけではなく、特定の地域内で知られているブランドについても商標登録できるようにするとのことです。

■地域活性化、地域おこしが目的

商標登録が可能になることによって、ご当地の農水産物や伝統工芸品が商標権で守られることになります(独占使用権)。また登録された商標と紛らわしい商品名に対して、使用の禁止を要求できるようになります(禁止権)。全国的に有名でなく、一定の地域内でのみ知られている発展途上のブランドにも適応される予定なので、その地域の産業振興に大きく寄与すると期待されています。

■商標権者の資格について

商標登録の出願人については、農協、漁協、工業協同組合、事業協同組合など生産者の団体が中心になり、個別の企業の登録は認められないようです。またすでに、同じ商標を使用している企業などがいる場合は、混同を防止する表示など、なんらかの手段をとらねばならなくなる模様です。

■水産物のブランド化の例 (地名がはいっていないものもあります)

「関サバ」「関アジ」・・下関で水揚げされるサバやアジにつけられたブランド。全国的に有名。
「カキえもん」・・・厚岸町と厚岸漁協で、稚貝から一粒単位で育てる養殖のカキ。
「舞さんま」・・・・・歯舞漁協は根室沖で水揚げされるサンマ。紫外線殺菌し、品質保持 。
「青刀」・・・・・・・・釧路市漁協はサンマを船上で箱詰め、漁獲場所や時間をバーコード化。
※「カキえもん」と「舞さんま」、「青刀」は2005年2月現在、商標登録はされていないようです。

これらの例のように、独自の技術や生産努力で生み出したブランドが地名をつけた商標登録で、さらに保護・育成される可能性がでてきたわけです。

■今後の予測

たとえば九条ネギや海老芋、賀茂茄子などで知られる京野菜は全国的に有名ですが、最近では京都以外の他府県産の京野菜も見受けられるようになっています。
【地域名+商品名】の商標が認められるようになると、このようなブランドの無断使用も禁止できるようになるのです。

NNRでは商標問題に強い弁理士とともにみなさんの質問をお待ちしております。
どうぞお気軽にご相談ください。


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