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VOL.67
(2005.8)
プロスポーツチーム商標権を担保に融資 |
みなと銀行がアイスホッケーチームの商標権を担保に、3,000万円を融資しました。アイスホッケーは冬季オリンピックの花形スポーツであり、特に欧米では高い人気を誇っています。日本国内では、日本リーグがあり、また中国や韓国のチームも参加するアジアリーグ(9チーム)も始まっています。チーム商標権を担保に融資がおこなわれたのは日本ではじめてのことです。
■日光神戸アイスバックス
対象となったのは日本唯一のプロアイスホッケーチーム「日光神戸アイスバックス」で、運営母体は有限会社日光神戸アイスバックスとちぎ(本社栃木県)です。同社はもともと、日本リーグ発足以来のメンバーである、古川電工アイスホッケー部が基盤になっていました。1999年に同部の廃止が決定されましたが、市民の後押しもあり、クラブチームとして再結成されました。しかしその後も経営難が続いていました。
■サブフランチャイズに神戸進出
野球界でも、オリックスが神戸と大阪のダブルフランチャイズを持ち、日本ハムファイターズが札幌をメインに、東京をサブフランチャイズとしています。
以前、このアイスバックスは日光だけをフランチャイズとしていましたが、新しく神戸をサブフランチャイズとしました(リンクは、ポートアイランドスポーツセンター)。そこで神戸を営業基盤に持つ、みなと銀行との関係が始まりました。
■融資の流れ
有限会社日光神戸アイスバックスとちぎは、新しく新設したグループ会社「日本スポーツライツ」(本社神戸市)に、キャラクターグッズなどの商標権を5,000万円で売却しました。
この新会社は商標権を担保に、みなと銀行から資金を借り入れ、商標権購入の原資の一部としました。ちなみに日光神戸アイスバックスとちぎは、売却益と、新たに増資された1,000万円とあわせて、累積赤字を大幅に圧縮することに成功しました。
最近、スポーツ施設の「ネーミングライツ*」が、さまざまなスポンサーに利用されており、スポーツ界でも、商標に対する価値観が、大きく高まっていると思われます。
*野球界では、ヤフードーム、インボイススタジアムなど。
NNRでは、経験豊富な顧問弁理士がみなさまのお手伝いをいたします。
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