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VOL.129 (2013.11)
出世するネーミング |
ブランドやネーミングには階層があります。
例えば、自動車用タイヤであれば
【企業ブランド】 トーヨータイヤ(自動車用タイヤ)
【ファミリーブランド】 トランパス(ミニバン専用タイヤ)
【個別ネーミング】 mpF(トランパスのメインシリーズ)
上記のように、階層に応じて様々なネーミングが付けられています。
時にその階層が変化することもあります。
今回は、階層が変化し、「出世する」ネーミングをご紹介します。
●じっくりコトコト煮込んだスープ
【個別ネーミング】→ じっくりコトコト【ファミリーブランド】/ポッカサッポロ
本来、長いネーミングはファミリーブランドに適さないのですが、個別ブランドのヒットにより、ファミリーブランドとしても使えるくらいの認知度を獲得した形と言えます。現在はただのスープだけでなく、パン入りスープのブランドとしても展開されています。
●インプレッサWRX STI
【個別ネーミング】→ WRX STI【ファミリーブランド】/富士重工業
当初はインプレッサのハイチューンドモデルという位置づけでしたが、単独のカテゴリーとして独立しました。インプレッサのブランド力がなくとも、WRXSTIだけでスポーツモデルとして認知されるまでにブランドが成長した例であると言えます。
●プラズマクラスター
【機能名】→ プラズマクラスター【個別ネーミング(一部)】/シャープ
エアコンの機能としてスタートし、冷蔵庫、掃除機にも搭載され、もはやプラズマクラスターを搭載している事自体がブランドとなっている状況です。最近では商品の一機能としてではなく、「プラズマクラスターイオン発生機」も発売されています。
●Panasonic
【ファミリーブランド】→ Panasonic【企業ブランド】/パナソニック
松下電器産業の社名のもと、黒物家電はPanasonic、白物家電はNationalのブランドで展開されていましたが、会社のグローバル化に合わせ、世界的に認知されているPanasonicに社名ごと一本化されました。
このように、最初はただの一商品名であっても、思わぬ出世を果たすことがあります。
だからこそ、ネーミングに手を抜くことはできないのです。
※階層の定義は企業により様々で、【個別ネーミング】を【商品名】や【サブネーム】と呼ぶケースもあります。 ここでは弊社の基準で階層の定義付けをしています。
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