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番外編 ヒット商品ネーミング&インサイドストーリー 【プロ クオリティ】

2017年、レトルトカレーの売上がカレールウを上回ったというニュースに驚いた人も少なくないのではないでしょうか。
共働き世帯の増加や、震災時の備蓄用にと購入した人がレトルトカレーのおいしさを再発見したことで、今の売り上げ増につながっているようです。
レトルトカレーの中でも、袋入りの複数袋カレーの市場が伸びており、コロナ禍の影響で需要アップにつながっています。

そんな複数袋カレーの市場を牽引しているのがハウス食品の「プロ クオリティ」です。
「プロの調理人が時間をかけて調理したような、ルウにとけ込んだ具材感と煮込み感のある本格的なコクや香りが味わえるカレー」をコンセプトに開発され、2016年に発売されました。現在では同社の「咖喱屋カレー」に次いでレトルトカレー市場第2位のブランドとなっています。

■個食レトルトカレーとの違い

箱入りの個食レトルトカレーとの違いは、まとめ買いのお得感・ストックのしやすさ・環境によい(箱がない)といった点が挙げられます。また一部の女性からは、スーパー等での購買時に恥ずかしくないといった意見も聞かれるそうです。
そのためか、購買層を比較すると50代以上の女性の割合が多くなっているようです。

■商品紹介&お客様の声

ブランドサイトでは「ほぐれるまで煮込んだ牛肉・玉ねぎ・トマトの旨みと甘みが際立つ、まるでデミグラスソースのような、コク深く濃厚な味わいの複数袋レトルトカレー」や「プロのソース」と紹介されています。

この「ソース」という言葉どおり具材は溶け込んでいるため、個食レトルトカレーで求められるような具材感はほとんどありません。しかしそれが逆に自分好みにアレンジ(トッピング)できる、適度な自由さとして受け入れられています。アレンジ次第で手作り感も演出できるため、自分用だけでなく家族に出せると好評だそうです。

2022年9月に実施された好きなトッピング具材のキャンペーンランキングでは、とんかつが第2位のチーズを大きく引き離して第1位となっており、やはり揚げ物との組み合わせが人気のようです。その他、シーフード(冷凍シーフードミックス)や野菜のソテー等、様々な組み合わせで楽しめるのも魅力のひとつです。

■ネーミングの方向性と決定

ネーミングは前述したコンセプトをもとに、下記2方向で検討を進められました。
A:業務用・プロ向けの特別感
B:レストランや専門店の味が楽しめる

まずは複数の方向性からネーミングを検討、その中から社内で候補を絞りこみ、最終的にはお客様調査で決定するという流れがブランド開発で多く用いられている決定プロセスだそうです。
「プロ クオリティ」はプロ向けの特別感と、レストラン品質といったAB両方向のポイントが分かりやすく伝わることが、お客様に評価されたようです。

■パッケージデザイン&素材

パッケージは洗練されたデザインで、業務用のプロ感を演出しています
レストランのエンブレムのようなシンボルマークを上部に配置し、全体にフルール・ド・リス(アヤメの花の意匠)があしらわれています。

2021年にはレンジ加熱に対応したパウチにリニューアルし、「お湯を沸かす必要がない」「調理時間が短い」など、より簡便になったと好評です。
お鍋を使わずに2袋同時にレンジ調理ができることも、家族一緒に食べられるレトルトカレーとして評価が高まっています。