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最新ネーミング事情Vol.33 映画の原題*邦題

ネーミングというとブランド名や商品名を思い浮かべますが、映画のタイトルも観客動員数を大きく左右するとても重要なネーミングです。

世界各国でつくられた原題をそのまま使用しているものや直訳しているもの、そしてまったく違うタイトルがつけられているものがあり、より好奇心をかきたてるようなタイトルを配給会社や制作側によって考えられているのです。
直訳・意訳は様々ですが、映画ファンの中では「名訳」「迷訳」と言われ賛否両論わかれることも多いようです。

●そのまま原題が使われている例
・スターウォーズ(Star Wars)
・ダイハード(Die Hard)
・ジュラシック・パーク(Jurassic Park)
・ローマの休日(Roman Holiday)
・パイレーツ・オブ・カリビアン(The Pirates of the Caribbean)

●タイトル変更された例
・ランボー
(First Blood/最初の流血(draw first blood=先に仕掛ける、先制する))
・夢の降る街(The Butcher’s wife/肉屋の女房/お肉屋さんの嫁)
・天使にラブソングを(Sister Act/シスター+演じる、見せかけシスターなど)
・ハムナプトラ(The Mummy/ミイラ)
・Spirited Away(千と千尋の神隠し)
・LOVERS
(十面埋伏/十面埋伏の計=三国志にでてくる10箇所に伏兵を配置する計略)

また、日本でよく知られている【スティーブン・セガール】主演の映画で
『沈黙の○○』と始まる沈黙シリーズは、実は配給会社がつけている邦題というだけで作品同士の関連はありません。ヘアスタイルやヒーローアクションが同じということでシリーズと誤解している人も多いのではないでしょうか。
・沈黙の戦艦 (UNDER SIEGE)
・沈黙の要塞(ON DEADLY GROUND)
・沈黙の断崖(FIRE DOWN BELOW)
・沈黙の陰謀(THE PATRIOT)

映画本編を観た後で、もし自分が配給会社だったら・・・と考えてみるのも楽しいかもしれませんね。