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最新ネーミング事情 Vol.174 「.com」ではない、ドメインの選択肢

ドメインというと、「.com」や「.jp」を思い浮かべる方が多いと思いますが、最近では見慣れないドメインを目にすることもあるかもしれません。

例えば、メッセンジャーアプリ「LINE」のURLは「https://line.me/」です。
「.me」は、「モンテネグロ」の国別コードで、日本の「.jp」と同様の意味を持ちます。

その国に所属していない企業が、ドメインを取得することは可能なのでしょうか?その答えは「半分yes」です。
国別コードを冠するドメインは、原則としてその国に関連する企業や個人に提供されます。例えば、「.jp」も同様です。
一方、小さな島国など一部の国家では、外貨を得るために国外にもドメインを解放しています。その使用料で年間数十億円を得ている国もあるそうです。

「.me」は英語の「ME(私)」と同じ意味を持つため、人気のドメインとなっています。グルメサービスの「Retty」(https://retty.me/)や、漫画雑誌アプリの「マンガボックス」(https://www.mangabox.me/)も「.me」ドメインを使用しています。

他にも、以下のようなドメインが他の英単語に関連付けられて使われています。

上記のようなドメインの利点は以下の点が挙げられます。

  • 使用可能性が比較的高い
    「.com」のようなドメインは、大半が押さえられているのが実情です。先述の国別ドメインはまだ余裕があることが多いため、ネーミングの自由度が高まります。
  • 文字数が短い
    国別ドメインは常に2文字であるため、短くシンプルなURLが作成でき、言いやすさ・覚えやすさに寄与します。
  • SEOの懸念があまりない
    「.jp」のような、使用できる国や対象が限られているドメインと異なり、「.me」のように、世界中で使われていることが明らかな国別ドメインであれば、「.com」と同様の扱いをするとの見解をGoogleが示しています。
    ※参考:https://www.youtube.com/watch?v=yJqZIH_0Ars
  • 大手企業の使用例がある
    「.xyz」など新しいドメインも増えていますが、各々の使用例が少なく、消費者にとって「怪しいドメイン」と思われることがあります。それに対して、「.me」は多くの大手企業によって使用されており、信頼性があります。

近年、弊社でも「ドメインが取得できる」ネーミングを求められることが増えています。
日本では「.com」や「.jp」への信頼度が高い状況ですが、これに過度にこだわると、ネーミングが不自然になったり、冗長になったりする可能性があるため、注意が必要です。
より良いネーミングを生み出していくためには、柔軟にドメインを考えることが重要です。